2009年09月27日
「2009年問題」とは何だったのか
みなさん。こんにちは。
前回に引き続き、労働者派遣法のポイントについて紹介します。
昨年の2009年に製造派遣の受け入れ制限を迎えることから、「2009年問題」といわれるようになりました。
具体的には、受け入れ制限期間(3年)を迎えていた企業の対応は、直接雇用にするか、請負へと移行するかの決断を迫られていました。
しかし、昨年9月のリーマンショックにより、世界同時不況に突入することとなりました。
派遣を受け入れてきた、企業が一斉に「派遣切り」を行ったののも、この「2009年問題」が遠因であったと言えます。
現行の労働者派遣法では、3か月のクーリング期間があれば、再度同じ部署で派遣を導入することができます。
いわゆるリセットすることができます。
民主党政権下での、労働者派遣法改正では、原則製造派遣の禁止の方向にありますが、抵触日の問題を含めもう少し経済界、労働側との協議を経て良い解決策を導く必要があると私自身は思います。
この「2009年問題」が背景になければ、これほどの「派遣切り」が行われなかったかも知れません。
いづれにしても、対応が困難な問題ですが、労働者派遣法改正に向けては、考慮していくべき課題です。